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いがから顔を出している小さな栗を、今年のドングリは丸くて大きいと感心していた。 同じブナ科の続く遊歩道の街路樹たちが、早とちりするドウブツ科のヒトを面白がる。
赤の斑点の艶やかな黒い半球体が手の甲に来たと思う間に、翅を割って飛び立つ姿をはじめて見る。てんとう虫のロマン飛行はどこからどこへ。
台風去って2日目の緑道で、急に咲いた団体の彼岸花にあう。曼珠沙華の名の紅色を、長く暑かった夏の印象に移して止まない。
大きな根元から分かれ「く」の字に曲がる桜木は、フェンスを超えて玉川上水へ昇り龍のように枝葉を広げる。良いストレスに変えた見本のようで、いつも足を休める。
暑すぎてひしゃげてしまう寸前に女神が微笑むアイス。甘美な氷菓子に自分の中のこどもがはしゃぎ出す。彼女の鮮度が落ちないように大切に素早くどんどん。
届いた友のニュースレターは叫ぶ。岐阜の地下に原発のゴミ永久貯蔵地が決まりそうだと。衝撃は都民にも突きつけて、経験してない残暑が忍び寄りひりひりする。
熱中楽団ジリジリ・ミーンミーンのフィナーレは現代アートで締め括る。薄いブルーグレーとピンクの混じる夕空に、残照に輝く入道雲の造形は神神しいほどに。
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