2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
晴れ渡る空が見える遊歩道を行くと、薄紅色の山茶花がわたしを引き止める。平たく開いた花は、たどり着いた初冬に優しげだ。
駅前のけやき枯れ葉は、高きより金の花びらになってしきり降る。ふるふると揺れて、今ここを温める。
ぎっくり腰の襲来に、泣いてどうする、さあ、積もる心を軽くして。と内なる声はここを先途と攻め立てる。
切れ間なく降った雨上がりの朝日に、北風のワァーオのような音が響き、身構えていたわたしをほんのり柔らかくする。
オバマ大統領のアジアを新しい地平へ導く言葉は、地球をぐるっとつなぐ同じ海の民として、強いビートで個人を打つ。
街中の紅葉がまだ準備中の折、紅葉した柿の葉の、果実よりはでやかな色合いは、ままごとだったらデザートね。
冬に入っても、青い葉に小さく返り咲くピンクのつつじに、来し方の痛点の和らぐ心地がする。
木枯らし1号をあしらい、直売所から来た小菊。花瓶にみっしり自在に広がる。室内を彩り、気持ちがわぁーっとなる。
あれこれの発光体と共に生きているこんにち、人間工学の「好適輝度」を学び、自分の明るさの度合いが気になる。