2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

赤ちゃんは忙しい

ホームを進むと、欠伸から笑みがこぼれ出る赤ちゃんに出くわす。手を差し出され近づくと、抱かれたママのケータイをイジり、頭をカキカキし、足をバタバタして忙しい。

おかっぱ頭の女子

雨戸を閉める直前、向いの公園で見知らぬ娘が手を振る。おかっぱ頭を傾げた愛くるしい笑顔に、あわてて心のデジカメで写す。

衝撃波

昨日のとんでも無い熱波はもう実感できないけど、とんでも無い検察の事件は衝撃波となって広がる。誰もある悪のさざ波に心して受け止める。

東京スカイツリー

成長中のスカイツリーを現場で見上げるより、吾妻橋からすみだ川の向うに伸びる姿が絵葉書みたいに収まる。川の匂いが追ってきて急に水際に行きたくなった。

新米

分けてもらった新米を炊くと一粒づつ白く輝いて美しい。生物は暑すぎた今年の夏を共に生きたのだ、と気分が一新する喜びに包まれる。

よくしてくれたアイス枕

アイス枕は煩いごとを冷ましてくれた。さらに夢の中で、昔のゴツゴツ氷枕の感触が頭のツボを刺激してくれた。猛暑の記憶を少しだけ涼しく置き換える。

花オクラを直売所で見つけた

ぬるぬるのオクラを花オクラで包んで食べる。初めて味わう大形の黄色い花ってドキドキする。5枚の花びらが真夏の太陽に熱愛された物語にだ。

芥川賞「乙女の密告」を読む

「アンネの日記」は「乙女の密告」に尊厳の問題を与えるが諧謔的だ。遠い昔オランダの「隠れ家」に旅した私も小説に飛び入りして、歳を重ねた今の私にアイデンティティを問い直す。

芥川賞[

止まらない暑い夏は氷

止まらない暑い夏に、自動製氷機から何度も何度も氷のかけらを口に運ぶ。溶けるまでのわずかな時、透明ニンゲンになるのがたまんない。