2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ウォーキングの道すがら、残る寒気を突いて出た辛夷が、あまたの白い花を震わせて招き寄せる。
「ニッポン!」と侍ジャパンに祈ったアタシの上機嫌は、日韓のイケメンに向かう。
大きな幹から直に出た小さな桜は、開花宣言を成し遂げて、春嵐に遊ぶ。
ジャンボ桜花アンパンを食べて、変わり目の今日を過ごし、開花を待つ。花いっぱいを夢想する。
手の丈のクロッカスが小さく咲いて、眩しい陽射しにも惑わず、紫の小花はすっきとしている。
花散る頃の梅は、にほひを記憶に実じたくして、桜ほど心を乱さないのが安心。
明け方、戸外のごーっとうねる突風に、シーンとなった耳元を、元始のリズムがわたしを直撃する。
寒気のすき間に、甘く強い香気を放ち、白と紅紫色のリバーシブルの沈丁花が、紛失したお洒落欲をそそる。
公園の歩道から、象の足が踏み出す。ひぇー。この太さ、乾きの肌、膝の曲がりまで 相似のケヤキ大木。