2013-01-01から1年間の記事一覧

白い犬

白い大きなふわふわの犬が、知り合いのように近づく。いい目を見た時、つとかき寄せられて見上げる頭に、枯れ葉が一枚目立つ。おめかしした飼い主にぴったりでしょと言って笑いを残す。

落葉掃き

小さな公園の大きな落葉樹たちは、ご近所に交流を仕掛ける。降り敷く葉を掃きなら、 一時、目が合い言葉を交わす手のひらサイズの温もりは、冬空に心地よい。

師走

語感に慌しい響きをもって師走はきたが、年中無休でITは忙し振る。十分心安らかに暮らせるスタイルをギュッと納めた小瓶をかざして、年末の青空を見上げたいなぁ。

返り咲き

近づけば無数のツツジの返り咲きが、小春の日ざしに紅色を散らす。ふと小さな風が身を通り過ぎ、青春時代の断片がきらりと光る。

桜紅葉

桜通りは、今さくらが満開だ。紅葉した葉が日に照り、桜紅葉がキラキラとまばゆい。 家から遠くない過ぎた春の記憶と重なる場で、用意された初冬の巡り合いだ。

1384329197**t*身近な最先端科学を受講

地域の大学で学ぶ「グリーンケミストリー」へのワクワク感が広がる。しかし過去の公害から、新しもん好きにしては珍しく冷静が頭をもたげて、急がず遅れずに行こうと。

おいしい秋の味

ターナー展の後はお洒落なランチのはずが、待ち時間に耐えかねて空いてる所へ。久しぶりの友との語らいから思いの整理も出来て、優しげなおいしい秋を分かち合う。

粗大ごみ収集日

雨上がりの朝、よく働いた粗大ごみを出せば、かって都心の巨大ビル解体寸前の床がピカピカだった印象が蘇る。記憶に刻まれたモノや空間は、心のどこかに残される。

改善ウォーキング

再び台風が襲来する重い空の下、習ったウォーキングで腕を大きく振り大股で行く。途中、小学生男子の可愛い眼差しに気分も上がり、メリハリ歩行は今日から人生改善へ。

台風26号

強気満々だった台風の大きな仕業に、またもや人間の小ささを知る。日頃、自然にやさしいの商品CMはウソを思い出し、うっぷんを晴らすがザワザワは消えない。

キンモクセイ

行きつ戻りつの季節の移ろいに、キンモクセイの香りがきて秋を知る。橙色の小花にも光では見えない「ヒッグス粒子」の存在を想う。

どんぐりとくり

いがから顔を出している小さな栗を、今年のドングリは丸くて大きいと感心していた。 同じブナ科の続く遊歩道の街路樹たちが、早とちりするドウブツ科のヒトを面白がる。

てんとう虫

赤の斑点の艶やかな黒い半球体が手の甲に来たと思う間に、翅を割って飛び立つ姿をはじめて見る。てんとう虫のロマン飛行はどこからどこへ。

彼岸花

台風去って2日目の緑道で、急に咲いた団体の彼岸花にあう。曼珠沙華の名の紅色を、長く暑かった夏の印象に移して止まない。

よいストレスの見本

大きな根元から分かれ「く」の字に曲がる桜木は、フェンスを超えて玉川上水へ昇り龍のように枝葉を広げる。良いストレスに変えた見本のようで、いつも足を休める。

アイス

暑すぎてひしゃげてしまう寸前に女神が微笑むアイス。甘美な氷菓子に自分の中のこどもがはしゃぎ出す。彼女の鮮度が落ちないように大切に素早くどんどん。

原発のゴミ

届いた友のニュースレターは叫ぶ。岐阜の地下に原発のゴミ永久貯蔵地が決まりそうだと。衝撃は都民にも突きつけて、経験してない残暑が忍び寄りひりひりする。

夕暮れ

熱中楽団ジリジリ・ミーンミーンのフィナーレは現代アートで締め括る。薄いブルーグレーとピンクの混じる夕空に、残照に輝く入道雲の造形は神神しいほどに。

長い手紙

分厚い手紙は久しく心を塞いだ旧知の友のだ。その後ほぼ大丈夫の電話に、預かる悲哀が薄まる。今年のスイカは例年の夏より、待ち望んだ格別の味だと直に伝える日はもうすぐ。

朝の散歩

昨日までの散らかった、なんか黙り込んだ気分がスルーっとする。朝の散歩でからだに風を通し、野草の夏の息吹を感じ取っただけのこと。

梅の甘露煮

梅の甘露煮。フワーッとすもものようなもったいない味わい。突然きた猛暑日に、友の手作りの心尽くしが、梅の力を引き立てて喉越しが何とも素敵だ。

ブルドッグの様相

ほらと幼い男の子が呼び止める。老婦人の綱ひもの先にブルドッグがねばって排泄中。しゃくれた顔の横顔が、毎日、生きていくことに向き合うイヌの哲学者の様相だ。

世界文化遺産富士山

その昔、富士登山をした。高校1年生の夏だった。ご来光や雲海は夢幻。その後の生きた時の移ろいもまた。美しい裾野を引く大地で、あっ富士山と仰ぎ見る新しい目標は世界とつながる。

落語のライブ

いつの間にか江戸時代の人物になってしまう。私の想像力ではない。噺家の仕方話の巻き込む力だ。雨上がりの昼下がり、落語のライブにいかれる。

紫陽花

園路の青や薄紅の紫陽花に近づくと、置かれた環境で元気だよと確かに発信した。植物は感覚があるとの奇妙な体験に心が揺れ動く。

小江戸川越

百年来の小屋組の元は酒蔵のカフェで休む。蔵造りの町並みの印象が芋スイーツに溶け込み、小江戸川越の風情になる。梅雨晴れの汗ばむ陽気がまたどうぞと誘う。

憲法改正をめぐって

イギリスには憲法がないという。名誉革命後の基本的ルールに拠るだろうが、日本の憲法改正の動きは何なの。憲法は国民が国家を縛るもの。今はまだ変えたくないの。

一粒のいちご

素焼きポットのいちごは、暖かい無関心で年中ベランダだ。赤くなった一粒にニンマリして甘酢っぽさが広がる中、歯形もカワイイと思ったりして。

犬の眼差し

中学生女子と遊びに来た洋犬は、短毛で柔らかく艷やかだ。細い前足を組んだりほぐしたり、触れ合う和みの時間に、時折イヌには犬の眼差しでヒトより遠くをみつめる。

歩くって楽しい

満開のツツジに新緑の間だから、玉川上水の川のせせらぎが聞こえる。呼び覚まされた旅の記憶と歩くと、日常の道のりにパワースポットが見え隠れする。