2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

蟻の道

白いキッチンに蟻の道が出現。重曹せっけん水をスプレーして彼らの社会生活を奪う。 が、極小の黒い体から甘い物への検索は、絶大な連携プレーだ。

ari no

熱帯夜の出来事

ざっざっざー。寝入りばなを叩き起こす怪しい音。急ぎ高窓から覗くと、街灯は自由に歩く犬と飼い主を照らす。熱帯夜だからイヌを許してあげる。

猛暑日

強い日差しの歩道にうつる街路樹の影。木々の葉は小花のように揺れる黒いレースみたいだ。魅せられて足を止める時、暑さはちょこっと隠れる。

梅雨明けの朝

ぐっすり眠り目覚めた早朝。窓を開けると物干し竿にもう朝が来ている。今すぐ洗濯OKとそそのかす清々しさは、梅雨明けの挨拶代わりだ。きっと。

恐れ入りました

踏ん反り返り股を広げ大きな声で歌う。目をやると、どうだ!って応じる花柄ワンピの幼子は、ベビーカーを押されて電車を降りる。

新しい位置の青柿

のっぽの古木の幹は、わたしの背丈の位置に若葉と青柿を配して、かってない斬新なデザインをする。小さな庭にひっそりと驚きが走る。

すてきな先輩

電話の向こうで政治のゆくえや食料自給率の話で沸騰する。元軍国少女の責任を取るように若者と岐阜の里山で町づくりにいそしむ。80歳を超える日本国のまことの先輩だ。

深い緑

あおぐ梅雨空が見えないほど、1本の桜木がまる屋根風に青葉で覆う。佇めば詰まった気持ちに、深い緑がぐいっと大入りする。

サッカー日本代表ありがとう

さくらんぼを口にする。W杯を終えた日本代表の言葉と混ざり弾ける。チームリーダーの「犠牲心」は吐く息と吸う息みたいに、控え組みとのバランスに貢献したのね。監督の「一つの生命体のように動くチーム」の夢をありがとう。