2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ふりむけば好青年が落としたハンカチを届けてくれる。息急く様子がふと恋をしていた遠い夏の昔を差し出し、柔らかい感触と甘美の広がる停車場にいっとき若者になる。
いつもの朝ウォーキングも、光差す度合いから木々の影模様、風の吹き加減で心に体に新しい印象を与える。遠くに出かけなくても残暑の蝉鳴く小さな旅のなか。
驚嘆のビッグ氷苺ミルク対氷宇治金時。泊まりがけで話した今やこれからの事はかき氷の味わい。どんな人生がこの親しい高1女子を待っているのか。眩しい光が別け隔てなくシニア女子をも応援する。
工事音を遠ざける蝉の声に行き交う車の音。市街地なのに不意にホーホケキョと夏鶯が歌う。ウォーキング中の休憩は、夏音色ミックス演奏会の緑陰アリーナ席だ。
じりじり。無音の陽光が照りつける。ジリジリ。運動選手もそうでない人も、ぢリぢりと寄るほどに自分と戦う時が日常にある。