2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「更新の準備が出来ました」のパソコン表示を政権交代になぞらえようか。誰もの暮らしが立つ世の中になあれ。
冷えた美術館から外の熱気へと、ゴーギャンのタヒチ女は素足のままコンクリート大地に立ち、「我々はどこへ行くのか」と繰り返し問いかける。
洗ったジャケットが夏の大気を呑み、透明なわたしを包んでハンガーにかかる。繊維は人の心まで記憶するのだ。
タオルはいつも重ねてしまうが、籠にいれ替えると表情が見えて、洗面所に夏の陽射しがからっと広がる。
お盆休みの百貨店の賑わいは、中央ホールにそびえる天女像のおもてなし。絢爛オーラを背に持ち帰る。
ジージーと絶え間ない蝉の声に、かなかなのいる夕暮れは、日常の無事がくれる静寂。
土用が明けた早朝の草取りに、土と光をためた緑のしぶとさが、指先から入る。
オバマ大統領の広島訪問が実現すれば、共に「道義的責任」を受け止めて、人間力を高める地点にやっとたどりつく。
デパ地下風に突如、着替えた地元スーパー。すっぴんの青果たちは着飾ってアピールしあう。いつもと違う夏が始まった。