2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
浅草雷門の風神と雷神の紙袋が、なつかしい空間を運んでくる。雷おこしのサクッとした歯ごたえと舌触りの甘味が広がり、気持ちがほぐれる。
面白くない小話を、咄家の顔が左に右に向くうちに、釣られて笑い出し、手を打ち笑ってしまう自分に可笑しくもなり、また笑う。
4人の男子が力を合わせる秒速ドキュメンタリー。日本らしさのアンダーハンドパスは観客につなぎ、バトンは自分らしさに夢中の人間に、全部渡った。
一匹の蚊の羽音が、捻った腰痛の私に、人生の過不及を刺す。眠れない暗闇にひそむ言葉が湧いた時、書き留める自分に納得する。
路地が突き当たる浅草通りの向こうに、海が小さく見える。昔ここは海だったと騙し絵の主は悪びれた様子もなく、青い建物を平然と指す。
アテネ五輪のどよめきの中、課題への攻め合いは、誰もが自分に負けたくない甲子園の球児だった。きつかわ塾長と塾生たちの暑い意識が、今日の青空に表れる。
本書を開くと、個人が丸ごと試されつつも、薬玉が弾けて五色のヒントが舞い降り、自分を整えることが出来て幸せ。
虎の微かにうねる毛並みに触れたいと思うや、さっと猫風の虎が来て、屏風と襖は消えてアニメに見入る。
春蝉は木漏れ日から囁やけど、蝉時雨は夏の強い光と強い影が呼びたてて、ここぞと 降り注ぐ。
猛暑の恵みは、氷のつぶつぶと果汁の風味が口と頭にじんじん来て、かき氷が一番と きっぱりした態度をとることかも。
雨上がりの夜空と夜道の闇は電飾を消し、昼のヒリヒリした暑さと人々のいらだちを鎮める。街が肖像画となった時、二重写しの夜景のシルエットに私も溶け込む。
青柿を活けると、葉の裏側を背にして、尖った雰囲気の果実を主張する。いつの時代も 青臭い形と色は同じだったかしらん。
街を歩いていると、黒揚羽が顔近く艶やかな衣装で私を誘う蝶のワルツーSall we dance?