2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
骨休めは学生時代の女子会で主役は介護をする友。スパイスの効いた話がランチを一味違ったおいしさにして、年月を重ねても止まないお喋りに弾みがつく。
晩秋の「秋映」が好きだ。濃い赤に星をポチポチまとい密やかに香る。東北の青空に広がるりんごを口にすれば、深い味わいがゆるやかに降りて来る。
昨夏ブータンに滞在した友から「国民総幸福GNH」を知り、来日した国王王妃の温もりの映像に、握手した福島のこどもたちから喜びをもらう。人口70万人のこぢんまりした国から真の幸せが学べる。
窓を開けると水色の西の空に月齢22.3の白い半月。すぐそばにケヤキの高い枝に残る葉は揺れて、向かい合う朝日のキラキラ点滅が愉快を誘う。
近くの大きな銀杏は大胆に切られて棒状の裸木になり、秋ごとの黄金の輝きを失う。布で幹をいたわりつつも、街角の道祖神のように立ち尽くす姿を仰ぎ見る。
手が、ほんのり温かく感じる水道水から立冬と知る。地下水80%ミックスのすごい技。顔を洗えば、湯より心まですっきりする。
地表に低く小菊が広がる。白いカップにたくさん活けると、香りと小さい花弁の紫色が深まり、部屋に秋菊の精霊が揺らめく。