ばら園の香りのバラに顔寄せれば、先着の蜜蜂が花色・花形・香りの味わい全部ひとり占め。

教わってもなお不思議な液晶画面の美しさ。知らないことへの学びから、私の画素数を 増やせるかな。

いつもと何か違う歩道。見上げる街路樹はさっぱりして水色の秋空へ直立する。散髪したんだ。

来年度の日本国生計見積書が公開される。数字がどんどん走る初のレースに、新米を食べて観戦に備える。

干す前のパタパタ振りと＋秋晴れコラボで、古タオルがよみがえる。初手技のフワフワ頬摺りにウウン。

市民が大学生と同じ教室で学べば、わたしの知らないテクノロジーとて、初物のみかん味に似る。

あかね色に星も入る大型りんご。秋映え名の新参が、居並ぶスーパーで匂い立ち、私をつかまえて長野へ連れていく。

遮る雲をかわし丸い輝きを見せてはシフトする、慌ただしい平成21年の名月。待って。

外国にいるような丸の内エリアに、うっとり気分を止めるブティックのマスク姿マネキン。政変と相まって微妙な空気が流れている。