2012-01-01から1年間の記事一覧

*t*ことばのちから

ぐっと冷え込む日々、様変わりする世のメッセージに自分の人生を書き直す。生きてる言葉を探して、ことばのちからを見たい。

友より訃報

介護を続けた友より訃報が届く。お母ちゃまと呼ぶその方も居た、浜風の通る小高い丘の家で過ごした遠い夏の日。学生時代の屈託ない記憶の一片が切り取られて、死者は今も生きている。

快晴

課題がてんこ盛りの師走の快晴に、叫んでみても正解は出てこない。日本は、自分はダメと煽らないでいる為に、善く善く現実を見てみようっと。

『風のアジテーション』

昨日、新聞の「東京物語散歩」で『風のアジテーション』と再会。2004年9月の署名入り本を開ければ、今の風が吹いてきて物語はどよめく。どんな風も肌で感じる分だけ、青春時代への旅券を貰える。

サザンカ

朝が来た遊歩道は、白い花のサザンカが樫の落葉も枝葉で受け止め、紅葉も銀杏も錦の盛りを木漏れ日から、そっと人の世の喧騒を御見通しみたいだ。

野菊

ミニの花瓶に野菊を取り合わせれば、紫色の可憐はキッと香り発つ。大輪の菊に負けない驚嘆を投げて、なにがしかの力をくれて混沌の晩秋へ向かわせる。

オバマ大統領

再選のオバマ大統領がそのスマートさで、沖縄、広島、長崎をどうキャッチするのかウオッチする。横文字にかぶれながら、深まる日本の秋に民意がきしきしと軋み鳴る。

取り越し苦労

居ついてしまった「取り越し苦労」は、日課となったウォーキングが捨てていく。筋力のしわざの面白さ。やってみないとわからないものですね。何事も。

やっぱりオバマだ

やっぱりオバマだ。「核なき世界」の理念は論敵ロムニーがいてこそ。真剣勝負があってこそ、地球村で暮らしていくセンスは磨かれるもん。

群れをなす大きな鯉が顔を出し、朝日さす水面にキラキラ波紋を広げる。泥底の狭い上水路が住処なのに素早くゆったり泳いで、小さな歩道橋でいつも足止めだ。

山中教授ノーベル賞

山中教授ノーベル賞の快挙に古い意識の衣替えが始まる。着替えた新しい秋色服の新鮮な気分があるうちに、誠実に時を刻む自分加圧装置を作らなきゃ。

金木犀

キンモクセイの香がそこはかとなく漂う。約束破りのぶり返す暑さにも負けない小さな花の原産地は中国。金木犀の漢字も伝来語だ。現在、中・日・韓の人間界で共同使用だよね。

彼岸花

遊歩道の低いフェンスから花茎が伸びる彼岸花が暫く続く。赤く細く輪状の炎のような怪しい咲きっぷりは辺りを明るく広げて、曼珠沙華の固まったイメージを払拭する。

出版記念会

記憶の断片がパッチワークする記念会に、共有した時間が蘇る。著者の「食と安全の運動」の先達は80歳を前に「すべて、台所から始まった」と。ゆるぎない言動と艶やかな感性に今日も魅了される。

フェルメール

大騒ぎの「真珠の耳飾りの少女」に会いに。長く並んで待つ暑くて熱い時間から、高まった精神に永遠の余韻を与える「少女」。深く記憶に残る確信に今や個人が大騒ぎだ。

夜と霧

『夜と霧』を真夏日に読めば深く心が動き止まらない。フランクルの「生きる意味」は、立ち込めてた霧を晴らし存在を剥き出しにする。新しい朝に全身全霊を捧げる。

落し物

ふりむけば好青年が落としたハンカチを届けてくれる。息急く様子がふと恋をしていた遠い夏の昔を差し出し、柔らかい感触と甘美の広がる停車場にいっとき若者になる。

小さな旅

いつもの朝ウォーキングも、光差す度合いから木々の影模様、風の吹き加減で心に体に新しい印象を与える。遠くに出かけなくても残暑の蝉鳴く小さな旅のなか。

かき氷

驚嘆のビッグ氷苺ミルク対氷宇治金時。泊まりがけで話した今やこれからの事はかき氷の味わい。どんな人生がこの親しい高1女子を待っているのか。眩しい光が別け隔てなくシニア女子をも応援する。

緑陰の演奏会

工事音を遠ざける蝉の声に行き交う車の音。市街地なのに不意にホーホケキョと夏鶯が歌う。ウォーキング中の休憩は、夏音色ミックス演奏会の緑陰アリーナ席だ。

じりじり

じりじり。無音の陽光が照りつける。ジリジリ。運動選手もそうでない人も、ぢリぢりと寄るほどに自分と戦う時が日常にある。

オンとオフ

日の入り近く電源をオフにして窓を開ける。残照の木々の葉が揺れて、オンまでしばし待てば、ロンドン五輪も暑さも静寂に姿を変える。

絵描き小僧展

すぐさま微笑みが充満するビートたけし「絵描き小僧」展。金魚と犬猫風の動物が青い水の金魚鉢にいる絵は、くつろぎが自分の中に戻ってきて体感温度は新記録だ。

緑道を行けば一陣の風がさっと出て、私と一緒になって梅雨明けの光と影を通り抜ける。夢中で歩くなか、風の請負人はこの区間を完了してしまう。

新聞小説

新聞の連載小説は今日で了。報道の大津いじめと重なりザラっとした感触の中、遠い昔を思い出す。亡き母が「それは出来ない」ときっぱり言ったという姿丸ごと確かな言葉だ。

手洗い石鹸

「深呼吸」しない心の動揺に、先ずは買いたての石鹸で手を洗う。ポンプから天然油脂の泡がすべてを包む。跡形も無く素早く消えるバブルガードに、息が整う。

綿のルームサンダル

毎年7月、インド綿の鼻緒付きルームサンダルで新品の足触りを確かめる。ふと「ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を諳んじて清夏を待ち受ける。

野草の掲示板

近くの遊歩道でいつも立ち止まる場所は、自生の野草を大切する掲示板の前だ。読む人への応援にもなる言葉の連想力が、足の筋肉を躍動させて歩き出す。

い草ラグ

フロアにい草ラグを置く。吸湿・放湿性の優れが売りの一畳サイズだが、一目惚れは正解だった。寝転べば、身心の湿り気がゆるりと退散する心地。

台風4号駆け抜ける

歩道に青梅が散り散りに?いえ青いさくらんぼが二つ扇形の葉と辺りを敷く。台風4号の乱暴者が、銀杏の青春時代はこんなにも青く無臭で瑞々しいでしょと。