赤の斑点の艶やかな黒い半球体が手の甲に来たと思う間に、翅を割って飛び立つ姿をはじめて見る。てんとう虫のロマン飛行はどこからどこへ。
台風去って2日目の緑道で、急に咲いた団体の彼岸花にあう。曼珠沙華の名の紅色を、長く暑かった夏の印象に移して止まない。
大きな根元から分かれ「く」の字に曲がる桜木は、フェンスを超えて玉川上水へ昇り龍のように枝葉を広げる。良いストレスに変えた見本のようで、いつも足を休める。
暑すぎてひしゃげてしまう寸前に女神が微笑むアイス。甘美な氷菓子に自分の中のこどもがはしゃぎ出す。彼女の鮮度が落ちないように大切に素早くどんどん。
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