2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸花

遊歩道の低いフェンスから花茎が伸びる彼岸花が暫く続く。赤く細く輪状の炎のような怪しい咲きっぷりは辺りを明るく広げて、曼珠沙華の固まったイメージを払拭する。

出版記念会

記憶の断片がパッチワークする記念会に、共有した時間が蘇る。著者の「食と安全の運動」の先達は80歳を前に「すべて、台所から始まった」と。ゆるぎない言動と艶やかな感性に今日も魅了される。

フェルメール

大騒ぎの「真珠の耳飾りの少女」に会いに。長く並んで待つ暑くて熱い時間から、高まった精神に永遠の余韻を与える「少女」。深く記憶に残る確信に今や個人が大騒ぎだ。

夜と霧

『夜と霧』を真夏日に読めば深く心が動き止まらない。フランクルの「生きる意味」は、立ち込めてた霧を晴らし存在を剥き出しにする。新しい朝に全身全霊を捧げる。