2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

政権交代時代

「5月末」は混沌の海辺に来てしまった。行きつ戻りつ夏がきて、秋にたどり着く海のかなたに、新しい水平線を見てみたい。

5月吉日

どんな香水よりかぐわしい緑の滴が、わたしのたましいに降り注ぐ。5月のある日こんな近い遊歩道で、不意を打つ生きた証の出来事。

クツなおしのお兄さん

目の前で若い店員はクツなおしの工程を、生き物さながら丁寧に実行する。額に汗した立ち姿に、背筋をきっぱり伸ばさずにいられない。

電車の中で

電車を降りるとき、振り向き手を振ってくれた朝鮮人学校の小学生。考えた末に学校名を告げた女の子。静かな知識人と話したようなぎゅっと詰まった数分に、ランドセル姿が残像となる。

宋廟の案内人

伝統とモダンのソウル空間に、宋廟が朝鮮王朝を語る。うつむきがちな我々に若い女性ガイドの簡潔な眼差しは、ともに明日をみる力になる。京都での留学ご縁がうれしい。

韓国の世界遺産

かけ足で縦断した韓国の6つの世界遺産に日本のルーツをみる。古墳は緑滴り、春でも夏でもない5月の風薫るなか、遠い昔にかいだような匂いがして涙ぐむ。

菖蒲湯

色々な自分がいて色々な入浴剤を使うが、青々と根付き葉の浮く菖蒲湯は、清々しくどの自分にも丁寧に生きたいと思わせる。

友からの花束

チューリップもスモーキーなパステルカーの花々も丈長の麦も、友の畑で視線を注がれた。花瓶いっぱいの花が、精を出して花やいで華やぐ。