2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

インスタントコーヒを飲む

体のどこかがキュッと縮んだまま、丁寧にインスタントコーヒーを入れる。避難所の人びとも飲めるように願いつつ祈りつつ。この食品は日本人が最初に作ったとの話を誇らしく思い起こす。

高田松原の一本松

目覚めると血塗られた片耳の夢の残像。大震災ドキュメントにパンクした模様。津波に耐えて残った高田松原の一本松に、後方の自分を見直し聞く耳を持つことを誓う。

スーパーが暗い

いつものスーパーに入ると節電で暗い。首都圏の電気は福島県が3分の1担ってきたのだと思い知らされる。明るさを欠いてやっと想像力のベクトルが、原発周辺の人びとの今の暮らしに及ぶ。

アメージング・グレイス

被災地の生の声に呑まれていると、アメージング・グレイスが流れる。アレンジした邦楽の旋律は、世界の多くの人々の魂と共に日本のそばで泣いてるように響き聴こえる。

ラジオを聞く

緊迫した報道に続き、被災した男子中学生の声がラジオから届く。陸前高田の避難所で「命あるだけ喜んで」と大きく書いたと。困難な今を切り開こうとする行為が余震の中で尊く震える。

3.11後

3.11後、日本の春は行方不明だ。天と地は言葉にならない幾千万の悲嘆の素粒子で埋め 尽くされる。目をそらさずに現実を見つめられる勇気があるのか。試される。

砂時計

いろいろな考え事も砂時計の3分間までとする。中央のくびれたガラス器に、桃色の砂が素早くもゆっく落下する時間の節度が、飽きない面白さだ。

ヘアスタイル

ショートのヘアスタイルが決まらない私に、最高なのは坊主頭と言う美容師をずっと信頼してる。髪は生命と美髪の仕方も教わった。忘れないでいよう。

ひな祭り

寒の戻りのひな祭り。世の中が良くても悪くても、親しい友の手料理を楽しむ。ぼんぼりの灯りのような光度の今日を大事にする。