2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

オンとオフ

日の入り近く電源をオフにして窓を開ける。残照の木々の葉が揺れて、オンまでしばし待てば、ロンドン五輪も暑さも静寂に姿を変える。

絵描き小僧展

すぐさま微笑みが充満するビートたけし「絵描き小僧」展。金魚と犬猫風の動物が青い水の金魚鉢にいる絵は、くつろぎが自分の中に戻ってきて体感温度は新記録だ。

緑道を行けば一陣の風がさっと出て、私と一緒になって梅雨明けの光と影を通り抜ける。夢中で歩くなか、風の請負人はこの区間を完了してしまう。

新聞小説

新聞の連載小説は今日で了。報道の大津いじめと重なりザラっとした感触の中、遠い昔を思い出す。亡き母が「それは出来ない」ときっぱり言ったという姿丸ごと確かな言葉だ。

手洗い石鹸

「深呼吸」しない心の動揺に、先ずは買いたての石鹸で手を洗う。ポンプから天然油脂の泡がすべてを包む。跡形も無く素早く消えるバブルガードに、息が整う。

綿のルームサンダル

毎年7月、インド綿の鼻緒付きルームサンダルで新品の足触りを確かめる。ふと「ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を諳んじて清夏を待ち受ける。