2009-01-01から1年間の記事一覧
日本最大の小鳩城オープン。見たようなオジチャン・オバチャンがお祝いの鳩型菓子を 配った。これからも皆で、ちょくちょく内外を見たい。
黒に近づく紫深い葡萄は、夏の疲れた体にまっすぐ来て、秋を迎え助け出す。
電車庫通りのフェンスを雑草もろともくぐり、赤・黄・絞りの白粉花あふれでて、夕方 の涼風に揺れる。
大ぶりの葉より、すっと小さく垂れる秋海どうの淡い紅色。庭のそこにあるだけで、夏から秋の架け橋に上質の力を見せる。
八ツ場ダムに沈む渓谷に、仲間と無念の思いを残したままの夏が何度か過ぎた。火急の 見直しは、宿に飛んできたムササビとまた会えるかもしれないね。
「更新の準備が出来ました」のパソコン表示を政権交代になぞらえようか。誰もの暮らしが立つ世の中になあれ。
冷えた美術館から外の熱気へと、ゴーギャンのタヒチ女は素足のままコンクリート大地に立ち、「我々はどこへ行くのか」と繰り返し問いかける。
洗ったジャケットが夏の大気を呑み、透明なわたしを包んでハンガーにかかる。繊維は人の心まで記憶するのだ。
タオルはいつも重ねてしまうが、籠にいれ替えると表情が見えて、洗面所に夏の陽射しがからっと広がる。
お盆休みの百貨店の賑わいは、中央ホールにそびえる天女像のおもてなし。絢爛オーラを背に持ち帰る。
ジージーと絶え間ない蝉の声に、かなかなのいる夕暮れは、日常の無事がくれる静寂。
土用が明けた早朝の草取りに、土と光をためた緑のしぶとさが、指先から入る。
オバマ大統領の広島訪問が実現すれば、共に「道義的責任」を受け止めて、人間力を高める地点にやっとたどりつく。
デパ地下風に突如、着替えた地元スーパー。すっぴんの青果たちは着飾ってアピールしあう。いつもと違う夏が始まった。
道案内をしたお礼に、むくむくと光り輝く入道雲と、夏休みを駆ける小学3年生になる魔法をもらった、雨模様の夕べ。
戻り梅雨の明けた日、陽気が舞う大風に吹かれて、今一瞬、足るを知る自分がいる。
40日間、自分解散して、昼は現実、夕暮れは年月をあぶり出し、我を欺かない決断力をもつ。なに蝉と太陽の応援をもらうのさ。
明け方ガタコト不審な音がした。親戚の黄泉への出立をただ念ずるうち、ふと手向けの生花は家族愛の色、と気が落ち着く。
フランス革命記念日のキャトールズ・ジュイエに家なかの電気革命が始まる。闇に新たなデジタル蛍火。
東京人の地方人、日本人の地球人、暮らしを分かち合うまつりごとに、ニッポン列島の 梅雨明けを焦れて待つ。
プレーンソーダを飲めば、蒸しムシはぷちぷち消えて、グラスに清涼ワールド弾ける。
路上のビニールシートに、互いのネームストラップを指す。ハートモチーフに真珠も星も輝いて百円玉五つの買い物。金のローマ字が幼なじみの名を呼び合う。
黒しま皮のシャツに、赤いココロのすいかが好き。梅雨空のまだまだの味覚から、年後半がスタートする。
白人度の上昇に横を向いていた。けどマイケルと過ごした公演の、エキサイトした時間を忘れない。お星さまになって、今いちど「ウィー・アー・ザ・ワールド」。
「慰霊の日」追悼式から届く、「平和の詩」詠み手の映像に日本中が滲んだ。沖縄の青い空に祖母の涙は似合わない、と小学6年少年の未来が歴史に刻まれる。
若い塗装職人より、わたしの仕事はこれだ。私の職場はここだ。と古い家に新しい色が与えられる。
ごろごろさまと雨は激しくアクションして、地上の悪を一切合切、滅ぼして頂戴。
フェンスにからみつき、つんつん伸びる蔓の茎を切るうちに、固まっていた心がほどけて緑風に乗る。