2009-01-01から1年間の記事一覧

若葉の薫る遊歩道

遊歩道を行けば、花の見えない木立から若葉青葉の得も言われぬ香りに、肌がそわそわする。

房採りトマト

カタチを魅する房採りトマト買う。真っ赤な球体をぷちっと噛んで、カワイイ陽気とつながる。

壁紙の教え

新しい皮膜が、古ぼけた壁を覆って6月の光と出合う。手を休めず職人は、壁紙の張替えは梅雨時が一番と。湿気の恵みを皮膚センサーで自覚するわ。

小さい工務店の職人

小さなウチの改修工事で勤勉が見える。職人の腕と機械音が鳴って、堅気への肯定が聞こえる。

アメリカンチェリー

弾ける味のアメリカ産チェリー。甘酢相伴うプラハのオバマ演説。「道義的責任」の言葉が、どうか世界中で大粒に実りますように。

コンタクトレンズインフルエンザ

左眼が赤く腫れ恐怖が走る。コンタクトインフルの感染症目薬こころにも落とし、日々のありよう冷静に見直す、5月の空模様。

後では止める

気になっていた。高窓の開け閉めの不快音。ついに手当てする。音が消える。緑風がすっと来る。

新型インフルエンザ

新型インフルに、全地球的なヒトは、予防第一に、ウィルスというモンスターをやっつけるより、共生の生き方をどうにか探る。

食器片付け中

スーパーのいなり寿司を、青竹意匠の白い陶器に移すと俄然おいしくなって、遠い記憶から、亡き母のセンスがやってくる。

春もみじ

青葉の中、独自システムの春もみじは、暗紅色の新葉をつけて、ひかり降り紅く燃ゆ。

駅名を間違える

「次の駅です」。と嬉しげに教える駅前の交番人をいぶかり、五月晴れのコンサート会場へ急ぐ。

親友と井の頭公園

あの頃は若かった、と語り合うベンチへ、不意に見知らぬ幼子が、何度も笑顔を見せる。真っ更の好奇心と、緑に包まれる井の頭公園。

いちご

柔肌のツブツブ苺たちが、2センチほどの蔓を目印に、みてみて味わって、と紅いアピールを店頭で繰り広げる。

遅桜

まだ間に合ったと見上げた八重桜は、さてさて、下向きにゆさゆさ揺れて感応する。

花粉症好転

長年の花粉のぐずぐずに、予期せぬ化学反応は個人を平らにして、特別の春が嬉しく居る。

葉桜

立ち止まって、さくらーバラ科ーの名札に目をあてると、ふと葉桜が今が旬といった。

雨上がりの日

駆け出したくなる雨上がりの日、緑を揺らす風の心地よい乗りに、かえって気持ちはたゆたう。

春のたたずまい

明けた外は緑が出揃い、見知らぬ春のたたずまいに、あわててそっと居住まいを正す。

4月99日所秀雄三回忌

桜におくられた気迫の人は三回忌となる。魂の証の言葉を使い、呼吸するように笑うイメージは、享年八十八を超えて他者に生きる。時代に先駆けた「共生」の眼差しは、不穏な世界を見守る。

アジア三大テノールコンサートinサントリーホール

日中韓の三大テノールが五体にしみ入り、皆で歌った「ふるさと」のハーモニーに今宵、同じ出自のアジアを意識する。

千鳥ヶ淵でお花見

千鳥ヶ淵のたおやかな桜に息を呑む。花の雲からつっと飛んできた鳥が、立ち尽くしている気持ちを破る。

こぶしの花

ウォーキングの道すがら、残る寒気を突いて出た辛夷が、あまたの白い花を震わせて招き寄せる。

WBC日本優勝

「ニッポン!」と侍ジャパンに祈ったアタシの上機嫌は、日韓のイケメンに向かう。

国立のさくら開花

大きな幹から直に出た小さな桜は、開花宣言を成し遂げて、春嵐に遊ぶ。

おいしい桜花アンパン

ジャンボ桜花アンパンを食べて、変わり目の今日を過ごし、開花を待つ。花いっぱいを夢想する。

庭のクロッカス

手の丈のクロッカスが小さく咲いて、眩しい陽射しにも惑わず、紫の小花はすっきとしている。

梅の花散る頃

花散る頃の梅は、にほひを記憶に実じたくして、桜ほど心を乱さないのが安心。

春の突風

明け方、戸外のごーっとうねる突風に、シーンとなった耳元を、元始のリズムがわたしを直撃する。

沈丁花

寒気のすき間に、甘く強い香気を放ち、白と紅紫色のリバーシブルの沈丁花が、紛失したお洒落欲をそそる。

大木・シンボルツリー1968

公園の歩道から、象の足が踏み出す。ひぇー。この太さ、乾きの肌、膝の曲がりまで 相似のケヤキ大木。